ハチマル・プロジェクト通信④
同窓会会報誌「鴻鵠」新年号、195号(2026年1月1日)をすでにご覧いただいたと思います。会員の方が目にできる機会をできるかぎり多くしたいと思い、このホームページにも記事を転載します。
なお、鴻鵠の誌面には限りがありましたが、WEBには制限がないので記事に文章を追加しています。青字の部分です。少しでも皆さんのご理解の一助になれば幸いです。
また、目的やコンセプトに関する全資料のPDFは、前回の「ハチマル・プロジェクト通信③」に添付しています。併せてご覧ください。
プロジェクトリーダー 野村和生(25A)
2027年が80周年
いよいよ来年、2027年に附中が創立から80周年を迎えます。
20周年以降の10年ごとの周年に際しては、さまざまな記念事業が催されてきました。「式典」「講演会」「懇親会」の実施および「同窓会名簿」の発刊が主な事業内容です。学校(教職員)と育友会(在校生の保護者)が式典を主催し、それ以外は同窓会が主催しているようです。
特に30周年のエドウィン・O・ライシャワー氏(註①)、50周年にはハビエル・ペレス・デ・クエヤル氏(註②)が講演会講師として登壇されたことを記憶されている方も多いと聞きます。
同窓会では80周年を迎えるにあたって昨年2月、80周年記念事業プロジェクトを発足させました。私がリーダーを仰せつかり、長ったらしいプロジェクト名の表記を「80PJ」、呼称を「ハチマル・プロジェクト」としました。
註① エドウィン・O・ライシャワー
1961年(昭和36年)から5年間、駐日アメリカ合衆国大使を務めた。大使退任後はハーバード大学日本研究所(その後ハーバード大学ライシャワー日本研究所と改称)所長に就任。日本研究を推し進めた。
註② ハビエル・ペレス・デ・クエヤル
ペルーの外交官、政治家(第28代ペルー首相)。第5代国際連合事務総長を1982年~1991年まで務めた。
温故と知新
会議は月に1度ペースで開催し、この原稿執筆までに8回を数えています。
まずは温故に関しては、過去の周年事業実績(40~70周年の4回分)をリスト化しました。この一覧表はホームページでご覧いただけます(https://fuchu.gr.jpホームページ>行事等のお知らせ>カテゴリ80周年記念事業>ハチマル・プロジェクト通信①)。
同時に取り組んだのが知新、「どんな80周年にするか」です。つまり(堅苦しい表現ですが)「周年記念事業の目的ならびにコンセプト」の策定です。
周年事業の目的とコンセプト
かなり時間をかけてまとめた提言を、9月の役員会で発表しました。発表者は80PJメンバーの西村康朗さん(30A)。プランナーを生業とする西村さんのプレゼンに会場は圧倒された様子ながら、内容は概ね好意的に受け止められた感じでした。当日欠席された役員の方々へ資料送付後も異論は出なかったため、翌10月の役員会において原案どおり了承されました。
資料は周年事業実績一覧と同様に、ホームページでご覧いただけます(ホームページ>行事等のお知らせ>カテゴリ80周年記念事業>ハチマル・プロジェクト通信③)。
侃々諤々こそ附中魂
アップされたPDFを見ただけではわかりづらいと思いますので、資料が出来上がるまでのPJの議論の推移を辿ってみます。
PJのキックオフ早々に、一部のメンバーから「周年事業はやらなくちゃいけないものなのか?」「周年事業はいったい何のためにやるのか?」という根源的な疑念が呈されます。
この目的以外にも、立て続けにいろいろな疑問が出されました。
▻そもそも同窓会って何なの?
▻附中はどんなコンディション?
▻今後の同窓会をどうするか?
▻新しい周年事業の在り方は?
会議では、西村さんが作成したタタキ台を、メンバー全員が順番に意見を出し合い、さらに一周して追加意見で議論を深める、私が意見の相違などを確認しつつ論点を整理し、西村さんが資料を再度ブラッシュアップして次の会議に臨む...。この繰り返しで一つずつ潰してゆくという作業でした。
補足を続けます。誌面に限りがあるので、以降は箇条書きに近くなることをご容赦願います。
社会や企業からの要請、世界からの期待
・世界で躍進する企業の構造は、リーダーが存在するチーム型
・日本の社会や企業の基本構造は、ボスを中心とした同質な人間の縦割り集団
ボスとリーダーの違い
・ボスは私と言う、リーダーは我々と言う
・ボスは失敗の責任を負わせる、リーダーは黙って失敗を処理する
・ボスはやり方を胸に秘める、リーダーはやり方を教える
・ボスは仕事を苦役に変える、リーダーは仕事をゲームに変える
・ボスはやれと言う、リーダーはやろうと言う
附中の強み、存在意義
・附中では、チームビルディングのカギであるコミュニケーション構造を実践している
・縦割り、上意下達ではなくオールフラットな対話
・個性の違い(ダイバーシティ)の尊重
・附中は多くのリーダー人材を輩出している
最近の附中に対する懸念と今後
・附中のブランド、ポジションの低下
・附中は⽣き残れるか、選ばれるか、という危機感
・先輩たちの時代のブランド価値まで引き上げ、附中を存続させたい
・単に頭がいいではなく、社会のリーダーを生み出す学校、という存在感を示す
そもそも同窓会って何だろう
・遊びも学びもしごとも全部一生懸命にやる、今でも学べる仲間がいる
・先輩後輩という凄い人脈が、かけがえのない財産
同窓会になぜ集うのか
・自分が思っていた以上に素晴らしい自分に気付く
・今見えている未来より明るい、ずっと素敵な未来が⾒えてくる
・仲間という財産を持った自分だから、より幸せな未来に出会える
・また明⽇から元気になれる、明日からまた頑張ろうという気になる
これからの同窓会は未来志向に
・同窓会はすでにチームの体裁を整えている
・自己満足で終わるのでなく価値を作ることが大事
・提言のある集い
・ひとりひとりの未来をより良くするために「未来拓かん、未来築かん」へ
・未来起点から、附中の今後にコミットしてゆく
・リーダーを輩出する学校にふさわしい同窓会事業でありたい
・同窓会が学校と社会実務家現場の⽣声とコミュニケーションを密にとれる活動体へ
・出⾝校の価値が上がると⾃分たちの価値が上がる
・同窓会事業を通じていい評判ができる
新しい周年事業の在り方
・同窓会の存在意義を再認識、再確認する場
・同窓生が集う、つながる、発揮する場
・附中に帰るきっかけ、理由を与える機会
・誇りと勇気がもらえる場
・何を与えるかではなく、何を残すのか
・未来を見させる、わかりやすく提供
・イベントを点ではなく線へ、⾯へ
・クラウドファンディングで募金
・附中のことを対外的に知らしめる機会、附中の価値をわかってもらう機会
・附中の価値を高めるために、社会に対してメッセージを発信し、地域にもつながってゆく
・話題になる。これからのモデルになる
・ニュースになって、より好きになる⺟校
・会の成功とは「笑顔で帰る」こと
新しい周年事業の具体策
・コミュニケーション型イベント
・フェス、カンファレンス(対談、著名人と生徒のセッション)、学園祭
・同時多発、インタラクティブ、⾒るより参加
・講演より対談、聞くより話す
・メインホール(大鴻館)対談 + 分科会(教室)ワークショップ
・定時よりフレックス
・リアルXバーチャル。
・シームレス・ボーダレス。
・Society5.0
・デジタル
・楽しみは⾃分の意志でつくる。
いかがでしょうか。大風呂敷を広げた? ホントにできるの? そうです、まずは理想を語ってみました。実際の着地はシュリンクするかもしれませんが、私自身が今ワクワクしていることは確かです。
以上








