ハチマル・プロジェクト通信⑦
同窓会会報誌「鴻鵠」196号(2026年4月1日)の記事を転載します。なお、鴻鵠は誌面に限りがありましたが、WEBには字数制限がないので文章を追加する(青字の部分)など、ホームページ向けに表現を修正しています。皆さんの理解が深まれば幸いです。
プロジェクトリーダー 野村和生(25A)


鴻鵠195号(新年号)の「周年事業の目的とコンセプト」に続き、今回は「周年事業のキャッチコピー」について、決定に至るまでのPJ(プロジェクト)における議論を交えて解説します。
コンセプトとキャッチの違い
皆さんはコンセプトとキャッチの違いをご存じでしょうか? PJでは以下のような定義を共有しました。
● コンセプトとは理念や方向性を示す、内部共有のための「概念」
● キャッチ(コピー)とは外部に伝えるための、短く印象的な「言葉」
例えば、昨年開催された大阪・関西万博の「命輝く未来社会をデザインする」は、テーマを端的に表現したキャッチです。
提案を絞り込む
例によって、PJメンバー全員がキャッチ案を持ち寄り、20数件が集まります。
♢ 未来への意思が私たちの才能なんだ
♢ Leader meets leaders
♢ セレンディピティにあふれている
♢ 明日から、また元気
♢ つながりが光っている
♢ どうしよう、楽しさが湧いてくる
♢ AIには人脈がないから
♢ 附中という財産(ネットワーク、仲間)を持っている自分に気づく
♢ 伝統と挑戦80周年
♢ ありがとう80年 これからもこの学校と共に
♢ 一生忘れない砂田橋
♢ 心で学んだ附中
♢ 80年分のありがとう
♢ 笑顔がつむぐ80年の絆
♢ あなたの力が未来を動かす
♢ 80(はちじゅう)だよ、全員集合!
♢ 集(つど)って嬉しや同窓会
♢ 来てみやぁ、附中、同窓会
♢ はじまりはいつも附中
♢ 青春の再見
♢ 魅せるぜ附中の底力
♢ 附中ハチマルプロジェクト~附中に、まるごと再会する日~
♢ 再会は新しい物語の始まり
♢ 80周年!つながる心、広がる未来
♢ ここから始まり、ここから繋がる
♢ ちょっといい自分に出会う
そのうち推挙があったのは次の7提案。その理由や反対意見を列挙します。
① 附中という財産を持っている自分に気づく
→ 原点回帰・誇りを感じる。コンセプトとしては良いが、やや説明的か。
② 繋がる心 広がる未来
→ わかりやすく全世代に伝わる。安心感があるが、やや一般的か。
③ あなたの力が未来を動かす
→ 前向きで未来志向。行動喚起型である。
④ ちょっといい自分に出会う
→ 個人の成長・再発見を感じさせる。
⑤ 明日から、また元気
→ 親しみやすくポジティブだが、少し軽めな印象も。
⑥ 再会は新しい物語のはじまり
→ ロマンチックだが、やや重いか。
⑦ 未来への意志は私たちの才能
→ メッセージ性が強いが、やや抽象的。
評価をまとめると、選択の方向性がはっきりしてきます。
♢ 附中という財産を評価していきたい。理念の核にふさわしい。
♢ 「出会い」「未来」「80周年」などを軸にした未来志向の案を支持する。
♢ 「ワクワク」「元気」という前向きさがいい。
♢ 歴史の重みも感じられるものがいい。
♢ 「繋がる心 広がる未来」は、無難だが広く受け入れられる。過去と未来の両面をカバーしている点で良い。
♢ 「ちょっといい自分に出会う」など個人の気づき系も魅力的。
♢ 無難なものより、「しずる感(=肉が焼ける音=惹きつける魅力)」がある方が印象に残る。
3つのコピーから最終案へ
プランナーを生業とする西村さんが、7つからさらに絞り込んだ3案を以下のキャッチとして仕上げ、それぞれに対応するボディコピーを追加作成しました。短い言葉であるキャッチを補足し、理解がより深まるようにするのが英文の下のボディコピーです。
(ア) 「つながる心 広がる未来」
Together in hearts, toward the future.
私はひとりじゃないと実感するとき、明るい未来がみえてくる幸せ。
この感覚を知ったのは、砂⽥橋。
再びつながる⼼、新しくつながる⼼。
幸せを⽣み出すつながりは限りない。
私が⾒ている未来がさらに広がる。
→ 分かりやすく王道。過去・現在・未来を感じる。
→ 今後の使い方を考えると、無難である。
→ フックがうすい。
→ 他校でも使えそうであり、附中ブランドとしての差別化がない。
(イ) 「明日からまた元気」
なんだかワクワクする。
かけがえのない仲間に会うといつも感じる。
懐かしさ以上に、未来への希望。
ワクワクって、いい予感のことだったんだ。
仲間は私にそれを与えてくれる。
明⽇がもっと楽しみになる。
希望あふれる毎⽇をありがとう。
→ 「ワクワク」「元気」という前向きさが好印象。
(ウ) 「ちょっといい自分と出会う」
私が、私らしくあること。
集ってわかる私。
⼈づきあいとともに⾃分づきあい。
こんなに素晴らしい仲間がいる。
その素晴らしさに気づく⾃分もいい感じ。
明るい未来に連れて⾏ってくれる⼈たちと。
私の幸せの⼊⼝だった中学校の仲間。
→ 普通と違うのがいい。響く。
→ 「個人の成長」「自分と向き合う」点が魅力的。
→ 80周年との関りがわかりづらい。
→ 「幸せの入り口だった」という過去表現に違和感がある。
比較検討の結果、「普通と違うのがいい。響く」「個人の成長、自分と向き合う点が魅力的」と評価された (ウ)が最多でしたが、「分かりやすく王道」「無難だが、他校でも使えそう」として次点であった(ア)とは、それほど大きな差はありませんでした。
また、ボディコピーについては(ア)にあった「附中ブランドとして差別化できる〝砂田橋〟」や(イ)の「前向きさが好印象な〝ワクワク〟〝元気〟」などの文言は使いたいという意見もありました。
そこで、(ウ)をキャッチとして採用しつつ、他案にあったボディコピーの「いいとこ採り」をすることになり、西村さんがブラッシュアップしたうえで最終案となっています。
最終案は80PJから昨年12月の役員会へ提言し、全役員への資料送付を経て、本年2月の役員会において原案どおり了承されています。
ロゴマークを募集します
キャッチおよびボディコピーの上側、点線の部分にはマーク(ロゴマーク)が入ります。
今回の80周年では、同窓生と在校生が一体となって節目を祝う象徴として、記念事業で使用するロゴマークを募集することにしました。
募集要項はハチマル・プロジェクト通信⑥に掲載しています。
皆さまの応募をお待ちしています。








